留学生の声 » 蔡 青 峰

~ 留学生交流会レポート ~

平成24年1月の定例会

1月21日の定例会は、「明治神宮」(渋谷区)を見学をしました。その時の感想を、中華民国からの留学生・蔡  青 峰さんが紹介します。

蔡 青 峰
(TSI, CHING-FENG)

第25期在日留学生
東京国際大学大学院
国際関係学修士課程修了 (中華民国)

外国で生活する時、独りで頑張るだけは、ちょっと足りない気がする。
時々他人の助けをいただいて、自分も相手を助けたり。

僕が明治神宮を見学するのは今回で2回目だ。しかし、体験と教えられたもの は前回と全く別だと思う。去年は、本殿の参拝は無論、奥の宝物殿を見学し、歴代の天皇の肖像画や日常で愛用したものを拝見したが、今回は「明治神宮御苑」 へ入った。この御苑は江戸時代の初めから大名の加藤家、井伊家の下屋敷の庭園であったが、明治初年、皇室のご料地となり、明治天皇により模様替えされた。 その中で、パワースポットだというところに行った。

スポットへ向かう途中で、まず人工湖を見た。天皇とご家族のため、こんなに素晴らしい湖を作られた。これは参道と同じように人工で木を植えたり、水をひいたりしたが、自然にできたとしか感じないほど豊かで静けさが漂っている。私は日本人の造園技術に感心した。

パワースポットに着いて、ちょっと並んだ後、やっと本物をみた。私は最近、 なんとなく論文のことや将来のことをあれこれと悩み、人間関係の複雑さに振り回されて、体も心も疲れを感じていた。この井戸の水に触れて、体の実感はあま りなかったが、自分の気持ちや心はある程度癒された。またこれから先の人生の自分の道で頑張り続けられると感じた。このパワースポットに連れてっていただ いて、本当によかった。

外国で生活する時、独りで頑張るだけは、ちょっと足りない気がする。時々他人の助けをいただいて、自分も相手を助けたり、素直に生活する。自他共に力を出し合う、この効果は意外に絶大だと思う。

機関誌「ふれあい」 №77号 春季号 (2012.4.25発行)