留学生の声 » ラフモウィヨゴ アルフィン ファルディアン

~留学生体験記~

『日本での様々な経験は自分を成長させてきた』

ラフモウィヨゴ アルフィン ファルディアン
(RACHMOWIYOGO ALVIN FARDIAN)

第24期在日留学生
 明治大学大学院
経営学研究修士課程修了 (インドネシア)

私の日本での留学生活は、今年の10月で6年目を迎えます。その中で今まで様々な経験をしています。その経験は楽しいこともあれば辛いこともあるわけで す。来日し、はじめてアルバイトでお金を稼いでみて、お金を稼ぐということの大変さを感じ、お金をより大切にしようと思うようになりました。

楽しい経験の例としては、2年ぐらい前のトヨタ・カップで浦和レッズが決勝進出を決めたとき、インドネシアの新聞記者が取材のために来日し、その記者から 取材の通訳を頼まれた時でした。辛い経験の例としては、宗教の規則上で、お酒と豚肉を口にしてはいけないことです。より詳しい話は下記で述べたいと思いま す。

楽しい経験ですが、2年ぐらい前にトヨタ・カップが横浜で開催され、決勝戦で浦和レッズはイタリアのAC ミランと対戦することになりました。決勝戦を含め、浦和レッズの社長も取材する目的で来日した新聞記者が私に通訳を頼み、埼玉県にある浦和レッズのサッ カー場に彼らと行きました。

私たちは特別に、練習場の近くにあるビルの中の部屋で社長さんを取材することができました。取材中に「どう通訳すればいいんだ」とわからないことが何回か あり、通訳という仕事の大変さを感じました。でも、言語の違う国の人々とのコミュニケーションを成立させるという意味では非常に魅力的な経験であり、仕事 でもありました。社長さんの取材はなんとか無事に終えることができ、一緒に写真を撮り、その後なんと社長さんが私の研究テーマに役立つ、浦和レッズのマー チャンダイズをただでくれました。この経験は一生忘れられないほど自分にとって非常に貴重な経験でした。

辛い経験の話としては、私は宗教上の規則でお酒と豚肉を口にしてはいけないことになっています。友達との飲み会や以前の奨学金の集まりの時には、いくつか の壁に直面しました。みんながお酒を飲んでいるという場で自分だけが飲まない時に「なんでお酒飲まないの?」「なんで豚肉だめなの?」と周りの人々に理由 を聞かれ、説明しなければいけない状況でした。さらに、ほぼ毎回の飲み会やイベントの時に聞きにくる人がかならずいて、それに対して私は丁寧に説明するし かなく、非常に大変でした。

しかし、その一方で自分の宗教に関して疑問を持っている人に対して説明できるのは自分にとってうれしいことです。 こうした経験こそ自分を成長させてきました。また、これらの経験が自分の将来に役立てればいいと思います。

機関誌「ふれあい」 No.67号 秋季号 (2009.10.25発行)