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~留学生体験記~

『社会に新しい価値を生み出すことができる、新しい価値を生み出すことにチャレンジする、人とのつながりを何よりも大切にしていける社会人になりたい』

李 俐 維
(LEE LI-WEI)

第24期在日留学生
 立教大学大学院
観光学研究科修士課程修了(中華民国)

今年は私の留学生活2年目になります。子供の時からずっと日本という国に好印象が残っていた私は、日本への留学を機に、今まで以上に、日本ならではの社 会、文化に魅了されました。また、日本人の仕事に対するこだわりは、母国台湾のそれを比較しても勉強になる部分が多く、こうした職場環境で、日本人と共に して仕事ができればと考えた次第で、日本で長く働きたいと強く思うようになりました。

そこで、私の就職活動は今年の活動は台湾と比べていろんなところが違います。例えば、日本では就職試験の面接の形はマンツーマンから複数対複数あるいは、 また、面接官の質問に順番に答えるのではなく、グループにわかれて、テーマを与えられて討論するグループディスカッション形式が多くなってきました。台湾 ではそのような形の面接はなかなかありません。また、日本の就職試験はステップが多く、少なくとも書類選考の後、3~4回の面接があります。ひとつの会社 を受けたら内定を取るまで1ヵ月くらいかかります。台湾の会社は書類選考はなく、1回目面接で履歴書を持って行ってこれで決まることが多いのです。しか し、よく考えて、私は日本の方がいいと思います。なぜなら、ステップが多くなると、内定をもらうまでにたくさん苦労したので、入社してから仕事に対して愛 着が持て仕事を大切にするからです。

台湾は簡単に内定をもらえるからか、離職率が高くなっています。日本で就職活動をすると、企業研究から面接まで、準備することが多くなります。だから、ここで働きたいという思い、誠意、頑張りたいという熱意を伝えることがないと内定がもらいにくいと思います。

社会に新しい価値を生み出すことができる、新しい価値を生み出すことにチャレンジする、人とのつながりを何よりも大切にしていける社会人になりたいと思っ ています。日本の企業は私の願いを叶えると思います。特に外国語の能力を生かして、海外からの情報収集や国際交流にも役立てる存在になりたいと考え、日本 と台湾の架け橋を目標として、その実現を目指したいと考えています。就職活動は大変ですが、これからも諦めずに目標達成まで、頑張りたいと思います。

機関誌「ふれあい」 No.70号 夏季号 (2010.7.25発行)