留学生の声 » セイク モハマド カムルル ハッサン

~留学生体験記~

『日本人はとてもよく働き、ルールも守る。 自分は日本人とくらべて、そこまでがんばっていないので、日本人みたいにもっとがんばりたいと思う。』

セイク モハマド カムルル ハッサン
(HASSAN SHEIKH MOHAMMAD KAMRUL)

第24期在日留学生
 大東文化大学
文学部英米文学科卒 (バングラデシュ)

私は日本に来て4年になります。その中でいろいろな経験をしてきました。

私が一番に考えることは、文化の違いです。外国の文化に慣れることは簡単ではなくて難しいと思います。慣れるにはたくさんの時間が必要です。私が自分の国 にいるときには、食べ物や心配事で困ったときは、家族が助けてくれましたが、日本ではすべて一人でやらなければいけません。日本へ留学してからも、時々、 心配事を家族に相談したことがあります。でも、逆に、一層、家族に心配をかけてしまうと思い相談できませんでした。

私が最初に日本に来たとき、私は日本語を話すことができず、スーパーに行って買い物をするとき、好きなものや買いたいものを買うことができませんでした。 今は日本語にも慣れてきて、友達ができることがうれしいです。また、日本の食べ物についても、自分の国バングラデシュのお米と違うのでちょっとしか食べら れませんでした。しかし、今では日本のお米が一番好きになり、和食も大好きになりました。日本のお米はとてもおいしいです。

私は去年、とても忙しいけれど楽しい一年でした。それは、大学の勉強が大変になり、その中でも生活費をかせぐためにアルバイトをしなければならなかったか らです。しかし、インナートリップの奨学金がもらえることになり、経済的にも安定し、そのうえ同じ奨学金をもらっている仲間とも交流ができていろいろな国 の文化などを勉強することができました。その仲間と行くミュージアムや日本の歴史的遺産や文化的に有名なところは、私にとって初めて行くところばかりで、 めずらしくとても楽しかったです。

私は日本に来て4年になりますが、まだ日本人のことがよくわかりません。しかし、少ない経験ですが、私が少しわかっていることは、日本人は自分のペースで物事を考えているあまり、他人に干渉したり、自分が干渉されたりすることを嫌うように思います。

もうひとつ、違う角度から見ると、日本人はとてもよく働きます。ルールも守ります。自分は日本人とくらべて、そこまでがんばっていないので、日本人みたい にもっとがんばりたいと思います。そして日本人ともっと仲良くなり、お互いの文化についてもまだまだ勉強していきたいと思います。

機関誌「ふれあい」 No.69号 春季号 (2010.4.25発行)